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イベント開催レポート

【事後レポ 7月3日開催】Ethereum JapanミートアップQiibee、CoinStructive、8x protocol

  • 開催日 2018.07.03
  • 作成日 2018.8.23

ロイヤリティ・プログラムの限界をブロックチェーン技術で打破するスイスのプロジェクト「Qiibee」、ブロックチェーン技術の導入や、それ関連するビジネス開発&構築に特化したコンサルティングファーム「CoinStructive」、ステーブルコインとスマートコントラクトを活用し、暗号通貨による継続的支払いを実現する「8x protocol」のミートアップが2018年7月3日(火)BaseLayer株式会社で開催され大勢の方にご参加いただきました。

 

qiibee(キービー)

 

〜プレゼンター qiibeeプロダクト開発責任者 Thorsten Kud氏〜

ミュンヘンのTU大学にて数学の修士号を取得。その後、FinLeapやBCGコンサルタントの戦略コンサルタントとして、戦略立案と実行を率いてきた。

 

銀行や保険といった規制の強い業界でデジタルプロダクトをマネジメントした経験を持つ。

 

デジタルビジネスモデルの導入に強みを持つ起業家として活動を開始してからは、Marcelとともにロイヤリティスタートアップを創業、拡大、売却した経験もある。

 

ロイヤリティ・プログラムの抱える問題

あなたの財布の中には、どのくらいポイントカードが入っているでしょうか?

 

航空会社のマイレージ、クレジットカードのポイント、Amazonポイント、Tポイントなど、多種多様なポイント制度があります。

 

「ポイントを貯めたいから、このお店から購入する」「マイレージを貯めたいから、航空会社のクレジットカードを使う」といったような行動をしたことがあるかと思います。

 

このようなマイレージやポイント制度は、ロイヤリティ・プログラムと言われ5,000億USドルもの巨大市場になっています。

 

ビットコインの時価総額が1,100億USドル、Ethereumの時価総額が500億USドルですから、ロイヤリティ・プログラムがいかに巨大であることがおわかりいただけると思います。

なぜ、これほど多くのマイレージやポイント制度が広まったのでしょうか?

 

「収益の約40%はロイヤルカスタマー」という調査結果があるように、ロイヤルカスタマーは長きにわたって商品やサービスを利用してくれます。

 

ビジネスにおいてロイヤルカスタマーはとても重要な存在なのです。

 

そこで、小売店や飲食業、サービス業はロイヤルカスタマーを繫ぎ止めるため、マイレージやポイント制度を設けています。

 

しかし、ロイヤリティ・プログラムには落とし穴があります。

 

企業側は

 

・ポイントカードの維持にコストがかかる

・ポイントやマイレージによる債務

・回収するまでの期間が長い

 

顧客側も困っている部分があります。

 

・ポイントを集めるのが大変で使い勝手が悪い

・ポイントの管理が面倒

 

このように現在のロイヤリティ・プログラムは非効率で問題が山積しているのです。

 

そこで、ポイントやマイレージなどの取引をブロックチェーンに保存し、ポイントの代わりにトークンを発行する仕組みをqiibeeが開発しました。

 

Qiibeeのロイヤリティ・プログラム

Qiibeeの開発したロイヤリティ・プログラムは、Ethereum上で動作するロイヤリティトークン・プロトコル、スマートロイヤリティ・コントラクト、ディブロッパーキット、分散型ロイヤリティアプリという階層状になっています。

階層状にすることで、各企業(小売店)が独自のDApps(分散型アプリケーション)を開発しやすい環境を整えています。

 

特筆すべきなのは、各企業が発行するトークンを自由に設計できること。

 

トークンの発行タイミングは、会計時だけではなく、キャンペーンの前払いでも発行することが可能です。

 

また、トークンのプライスは各企業が自由に設定でき、USドルに固定されたトークンを発行することも可能ですし、ビットコインのように変動させることもできます。

 

さらに、他のトークンや法定通貨と交換可能にすることもできますし、逆に交換できないようにすることもできるのです。

 

実績

Qiibeeの開発したロイヤリティ・プログラムは、40以上のバーとレストランを持つドイツの企業であるSausalitosやスイスのコーヒーメーカーLattessoで実際に使用されています。

 

ドイツのSausalitosのWebサイトはこちら

https://www.sausalitos.de/

 

スイスのコーヒーメーカーLattessoのWebサイトはこちら

http://www.lattesso.com/

 

スイスのコーヒーメーカーLattessoの発行したトークンLattessocoinについてはこちら

https://lattessocoin.com/

 

Qiibee Webサイト

https://qiibee.com/

 

ホワイトペーパー

https://static.qiibee.com/qiibee-White-Paper.pdf

 

CoinStructive(コインスタティブ)

 

〜プレゼンター CoinStructive CEO Chris Groshong氏〜

米国で最も洗練された都市として名高いサンディエゴに在住するChris。サンディエゴは横浜市の姉妹都市でもあります。

 

Chrisはシリコンバレー近くの沿岸地域で生まれ育ちました。15 歳の時、遺伝学に興味を持ち、生化学や薬学の分野でキャリアを積んできました。

 

2014年、Chrisは暗号通貨業界に鞍替えし、2015年にCoinStructiveを立ち上げました。

 

お金のやりとりのあり方を根底から変えるであろうビットコインやその基盤技術であるブロックチェーンに大きな将来性を見出し、2017年3月から全ての時間を暗号通貨に捧げています。

 

ChrisはJulieと結婚して6年、トンキニーズ種の猫Apriliaと暮らしています。彼の夢は、日本で読売ジャイアンツの試合を観戦することです。

 

プロジェクトを成功に導くCoinStructive

 

2017年末、暗号通貨の市場は6,000億USドルになりましたが、一方で2017年ICOの46%は失敗に終わっています。

 

引用元:https://www.ccn.com/cryptocurrency-market-cap-climbs-to-600-billion-as-bitcoin-price-recovery-continues/

 

https://news.bitcoin.com/46-last-years-icos-failed-already/

 

自転車操業に近いプロジェクトや、ブランディングが弱いプロジェクトなど、失敗したプロジェクトは多くの問題を抱えていました。

 

暗号通貨市場で生き残るには、乗り越えるべき課題がいくつもあるのです。

 

CoinStructiveはブロックチェーン・コンサルティングファームとして、ブロックチェーン技術を活用して政策立案やスタートアップをする組織に対し、技術面とビジネス開発の両面でサポートを提供しています。

 

ビジネスとして軌道に載せるには、コンプライアンス、監査、ブランディングなど、多くの課題がありますが、ブランディングに特化したコンサルティング会社というように、分野別に特化している企業がほとんどです。

 

CoinStructiveはすべてに対処できる体制を整えてコンサルティングをしています。私が関わったプロジェクトにG CoinやKowalaがあります。

 

G Coin Webサイト https://www.gcoin.com/

Kowala Webサイト https://www.kowala.tech/

 

Ethereum Japanを見つけたのも、KowalaがEthereum Japanに登壇したからです。

 

Kowalaプロジェクトでは、初期投資(元入資金)調達を支援し目標額の40%をChrisが調達しました。KowalaがICOした時は、まだICOという言葉が有名でなかったこともあり、集めるのが大変でした。

 

Kowala以外にも、下記のプロジェクトなどを支援しています。

 

edge https://edgesecure.co/

 

WiseCrowd https://wisecrowd.global/

 

BlockchainBTM https://www.blockchainbtm.com/

 

CoinStructiveのメンバーは、ビットコインやブロックチェーン技術がもたらす未来に期待と情熱を持っています。

 

ブロックチェーン技術を導入することで、どのようなことができるのかを伝え、人や組織を教育することを通じ、よりよい世界を作っていくことに貢献したい、とメンバー全員が思っているのです。

 

また、CoinStructiveはサンディエゴでBitcoin Meetupグループを運営し、教育を目的としたLAB Radioというポッドキャストも配信中です。

 

詳細はCoinStructiveのWebサイトをご覧ください。

https://coinstructive.com/

 

8x Protocol

 

〜プレゼンター 8x Protocol 創設者 Kerman Kohli氏〜

12歳の時からコードを書き始め14歳の時に開発した宿題を忘れないようにするアプリ“The Homework App”は、世界中で200万回以上ダウンロードされた。開発から5年経過した現在もアップデートが続けられており、毎月5〜10万人のアクティブユーザーがいる。

 

20歳の現在、価値の急な変化が起こらない分散型定期支払いシステムをブロックチェーン上で実現するため、8xProtocolの開発を進めている。

 

暗号通貨との出会いと開発

2017年12月に知人から、暗号通貨とブロックチェーン技術について教えてもらいました。暗号通貨全体の価格が急上昇していた時期です。

 

資産の構築をしようとしましたが、すぐに飽きてしまい、技術面に着目するようになりました。

 

そして、ビットコインのホワイトペーパー、Ethereumのイエローペーパーなどを貪るように読み、これらの技術についてもっと深く知りたい、研究したいと思うようになったのです。

 

ZCoin、Dashなどのマスターノードを30秒で立てることができるサービスを初めて公開しましたが、サーバー管理会社から警告を受け1週間で撤退しました。

 

<脚注>

マスターノードとは暗号通貨の取引承認を手伝う役割を持ち、特定の条件を満たすことで報酬を得られる仕組みのことです。

 

価格が急激に変わらない分散型定期支払いシステム8x Protocol

月会費の必要な動画配信サービスのように、毎月繰り返す支払いに暗号通貨が使われないのは、次の3つの理由があるからです。

 

1.暗号通貨の価格変動が大きい

 

2.毎回、ユーザーの秘密鍵による承諾が必要

 

3.未来の特定の日時でスマートコントラクトを予約実行できない

 

そこで、次のようなシステム(8x Prptocol)を考えました。

 

1.価格が一定のステーブルコイン(MakerDAOのDAIトークン)を使用して、価格変動の問題を解消

 

2.ERC20トークンで自動引き落としが可能な機能を構築

 

3.分散型ノードにより予定した日時での支払い実行を可能に

 

<脚注>

MakerDAOプロジェクトは、2018年3月25日、2018年4月16日に開催されたEthereum Japan主催のミートアップで登壇しています。

 

MakerDAO Webサイト https://makerdao.com/

 

ミートアップ事後レポMakerDAO 2018年3月25日

ミートアップ事後レポMakerDAO 2018年4月16日

例えば、動画配信サービスのNetflexを利用したいユーザーがいるとしましょう。

 

Netflexの支払いは30日ごとに$10+1%手数料が発生します。

 

ユーザーがNetflixに登録すると、登録時点で支払いが発生します。

 

この時点でユーザーは、必要な分以上のMakerDAOのDAIトークンを自分のウォレットに入れておく必要があります。

 

最初の支払いから30日後、サービスノード(8x Protocolを維持するためのノード)上にてスマートコントラクトが作動し、ユーザーのウォレットからステーブルコイン(MakerDAOのDAIトークン)が$10+1%手数料の分量だけが引き出され、Netflixへの支払いが完了します。

 

より詳しいプロセスを知りたい方は、Webサイトやホワイトペーパーをご確認ください。

 

8x Protocol Webサイト https://8xprotocol.com/

 

8x Protocol ホワイトペーパー https://rawcdn.githack.com/8xprotocol/whitepaper/master/latest.pdf

 

高い関心と期待 〜参加者の声〜

参加者からは「8x Protocolが実現したら、決済方法が増えるので興味が尽きない」「空想ではなく、既に実用化しているqiibeeが、広まってくれたら面白そう」との声をいただきました。

また、大勢の参加者同士が繋がり新しい友人ができるなど、Ethereum Japanの広がりを感じさせるミートアップでした。

 

今後もEthereum Japanはミートアップを通じ、イーサリアムの認知を目指します。

 

イベント開催の最新情報は、こちらから。

https://www.meetup.com/ja-JP/Ethereum-Japan/