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イベント開催レポート

【事後レポ 8月9日開催】デジタル広告の信頼性を格段に向上させるMetaXミートアップ

  • 開催日 2018.08.09
  • 作成日 2018.8.23

MetaX(メタックス)のファウンダー&CEOであるKen Brook氏をプレゼンターに迎え、2018年8月9日(木)株式会社ネットプロテクションズでミートアップが開催されました。

 

なお、同時開催したKyber Network、Ledgerの事後レポはこちらです。

 

Kyber Network 事後レポ:https://ethereum-japan.jp/event/report/20180823/248/

Ledger 事後レポ:https://ethereum-japan.jp/event/report/20180823/252/

 

MetaXは米国カリフォルニア州サンタモニカにある会社で、分散型テクノロジーの開発を行なっています。超大手ソフトウェア開発企業や、ブロックチェーン技術の様々なサービスを展開しているConsenSysも認めている注目プロジェクトです。

〜プレゼンター MetaX ファウンダー&CEO Ken Brook(ケン・ブロック)氏〜

Ken氏はアリゾナ州立大学で学際的な研究とビジネスとコミュニケーションで学士号を獲得し、起業家としてAdtech企業を複数設立。広告業界におけるブロックチェーン技術の応用・開発に関心を持ち、2010年からテクノロジー企業をゼロから築き上げる。現在は広告やブロックチェーンのコミュニティで活動しており、複数のブロックチェーンのスタートアップにアドバイスを行なっている。

 

詐欺行為が蔓延しているデジタル広告

デジタル広告はウェブサイトに広告が表示された回数で広告費用が決まるCPMが主流ですが、ボット(自動実行するプログラム)で広告が表示されたことにして、広告費を請求するケースが後を絶ちません。このボットによる広告費は年間16億ドルを超えているという試算があります。

また、米国では「アドフラウド」と呼ばれる偽りの広告取引や、不正な仕掛けのあるウェブサイトによる経済被害が、8,136億円の規模に及んでいるという試算が出ており、広告全体の37%を占めていると言われています。

 

この結果、広告を出している企業の不満が高まっていますが、オープンで透明性のあるフィードバックは広告業界に存在しません。広告を掲載しているウェブサイトが不正をしているかどうかわからないのです。

 

そこでMetaXは、広告主と広告掲載者を代理店なしでデジタル広告を直接やりとりできるadChain(アドチェーン)、暗号通貨で即時決済を可能にするスマートIOs、適切な広告を掲載しているウェブサイト(ドメイン)であるかを評価できるadChain Publisher dApp(アドチェーン・パブリッシャー・分散型アプリケーション)を開発しました。

 

なお、adChainでデジタル広告詐欺を直接解決することはできませんが、詐欺行為をどこで線引くかについて合意することができます。

 

誠実なドメインをリスト化するadChain TCR

adChain TCR(Token Curated Registries)では、誠実に広告運用をしているドメインをコミュニティメンバーによる投票で決定しリスト化できます。

 

この投票はブロックチェーンのコンセンサスアルゴリズムであるプルーフ・オブ・ステークと似ています。ブロックチェーンは計算で検証しますが、adChainはドメインの真偽を投票で検証するのです。adChainは計算できないドメインの真偽を、コミュニティメンバーによるコンセンサスメカニズムを使用して検証していると言って良いでしょう。

 

投票の結果、広告を適切に表示しているウェブサイト(ドメイン)はadChain Publisher dAppでレジストリと表示されます。

また、トークン所有者(ドメイン申請者、チャレンジャー、投票者)にインセンティブを与えることで、信頼できるリストが作成できる環境を保ち続けています。

 

なお、adChainへのドメイン申請や、広告詐欺をしていると思われるドメインに対してコミュニティメンバーが投票を求めるチャレンジ、コミュニティメンバーによる投票には、ERC20トークンであるadToken(ADT)が必要です。

ドメイン申請・投票の例

1)アリス(申請者)はadChainレジストリにadTokenをデポジットし、自分のドメインを申請します。

 

2)アリスの申請したドメインは不正行為の割合が高いと、ボブ(チャレンジャー)は考えました。そこで、ボブは申請プール期間中にアリスの申請したドメインに対してチャレンジを実施することにしたのです。

チャレンジする場合は、アリスがドメインを申請した時と同数のadTokenをボブがデポジットする必要があります。

なお、申請プール期間にチャレンジがない場合、ドメインはレジストリに登録されます。

 

3)すべてのコミュニティメンバーによって投票が開始されました。1adTokenあたり1票ですから、トークンが多いほど投票数を増やせます。

 

4)投票結果は公表され、コミュニティの大半がドメインを支持する投票をした場合、誠実なドメインと認められ、アリスの申請したドメインはレジストリに追加されます。

一方、コミュニティの大半が反対の投票をした場合、チャレンジ成功となりアリスの申請したドメインは不正をしているとされ、レジストリ登録されません。

 

5)投票に勝利した申請者またはチャレンジャーと、勝利した方に投票した投票者にadTokenが報酬として支払われます(アドトークンリワード)。

申請者(上の例ではアリス)が勝った場合は、チャレンジャー(上の例ではボブ)のデポジットから報酬が支払われ、チャレンジャー(上の例ではボブ)が勝った場合は、申請者(上の例ではアリス)のデポジットから報酬が支払われます。

 

すでにEthereumのメインネット(本番環境)でadChainのPublisher Registyが利用可能です。

https://publisher.adchain.com/domains


 

今後の展望

2018年第3四半期(7月〜9月)に、分散型、P2P(ピアツーピア)のAdServerであるadChain Decentralized Server(aDS) -Prototype 0-をリリースし、暗号通貨(トークン含む)での支払いと決済を可能にします。

また、デジタル広告のレジストリであるadChain Advertiser Registryをリリースし、adTokenでデジタル広告を掲載しているドメインを登録できるようにします。

さらに、adChain Publisher Registryのバージョン1をリリースし、パブリッシャーのオンボーディングとキュレーションの経験を強化する予定です。

 

2018年第4四半期(10月〜12月)にaDSのプロトタイプをリリース、2019年第2四半期(4月〜6月)までに、一般ユーザーに向けて公開するaDS -Public MVP-をリリースする予定です。

 

プロジェクトHP:https://www.metax.io/

White paper(日本語):https://adtoken.com/uploads/white-paper-jp.pdf

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